AI時代の追い風ラジオ

ベテランの技術をAIに残そうとした会社、本人が「説明できない」と言った日

AI時代の追い風ラジオ。ベテランの技術をAIに残そうとした会社、本人が「説明できない」と言った日
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ベテランが辞めたら回らない

社長
ベテランが辞めたら、回らない仕事があるんです。
サクラ
マニュアルは、ないんですか?
やったこと(架空)、AIに読ませた、マニュアルを、若手が質問、できるようにした、現場で使えない
やったこと(架空)
社長
あります。
社長
AIに読ませて、若手が質問できるようにもしました。
社長
でも、現場で使えないんです。
サクラ
何が、書いていないんでしょう。
サクラ
AI時代の追い風ラジオ、ナビゲーターのサクラです。
今日の設定(架空)、設備メンテナンス、社員25名、社長・ベテラン・若手
今日の設定(架空)
サクラ
今日は架空の会社を例に、そこを探します。
サクラ
設備メンテナンスの会社で、社員は25名。
サクラ
社長とベテラン、若手の3人が登場します。

マニュアルに書いていないもの

社長
手順は、全部あるんですよ。
社長
これ以上、何を書けと。
※架空のケースです、点検手順書、送風機の定期点検 p.12、1.運転を止め、電源を切る、2.カバーを外し、目で見て確認、3.異音がないか聞く、4.振動値を測る(基準値以内か)、5.点検票に記録する、書いていないこと、この状態のとき 先にどこを見るか、= 判断
サクラ
手順は、ちゃんとあります。
サクラ
書いていないのは、「この状態のとき、先にどこを見るか」という判断です。
判断が書いていないと、判断が無い、資料に書いていない、一般論で補う、学習した知識で、答えが返る、もっともらしく
判断が書いていないと
サクラ
AIは、読ませた資料にないことも、学習した一般知識でもっともらしく答えます。
サクラ
社内の判断が入っていないのに、答えが返ってくる。
サクラ
そこが一番危ないんです。

本人が「説明できない」

サクラ
では、現場の様子を再現してみます。
※架空のケースです、点検票、送風機 3号機 担当:若手、異音、なし、✓ 正常、振動値、基準値の範囲内、温度、いつもどおり、判定、異常なし、待て
若手
点検しました。
若手
音も振動も、正常値です。
若手
異常なしで、いいですか?
ベテラン
ちょっと待て。
ベテラン
……今日は止めとけ。
若手、何が違うんですか?、ベテラン、いつもと違うだろ、どこが、ですか?
若手
え……何が違うんですか?
ベテラン
いつもと、違うだろ。
若手
どこが、ですか?
ベテラン
……うまく説明できないな。
社長
これなんですよ。
社長
本人に聞いても、「なんとなく」「見れば分かる」で終わるんです。
サクラ
聞き方を変えないと、出てきません。
ベテランの頭の中、手順=言える、判断=言いにくい、手がかり=自覚なし
ベテランの頭の中
サクラ
本人も自覚していない手がかりを使っているので。

判断を外から見つける

サクラ
そこで、本人に「なぜ」と聞くのをやめて、3つやりました。
※架空の例です、①、「いつもと違う」と言った日の記録を並べる、点検月、音、振動値、気温、前回からの上がり、ベテラン、4月、正常、範囲内、18℃、少し、―、5月、22℃、6月、24℃、急に上がった、待て、7月、27℃、8月、29℃、数値は 正常範囲 でも、 上がり方が急
サクラ
1つ目は、ベテランが「いつもと違う」と言った日の記録を並べること。
サクラ
音・振動・気温・前回の点検からの上がり方です。
サクラ
すると、数値は正常範囲なのに、前回より上がり方が急だった、という共通点が見つかりました。
② 故障記録と突き合わせる(架空)、6月 点検、ベテランが止めた、その3日後、軸受けに不具合、8月 点検、その4日後、モーターに異音
② 故障記録と突き合わせる(架空)
サクラ
2つ目は、過去の故障記録と突き合わせること。
サクラ
ベテランが止めた日の数日後に、実際に不具合が出ていたケースがありました。
サクラ
ベテランは「上がり方」を見ていた。
サクラ
でも本人は、それを意識していなかったんです。
③ 作業を横で見る、前回の票をめくる、必ず最初に、数値を測る、前回と比べる
③ 作業を横で見る
サクラ
3つ目は、作業を横で見て、どこで手が止まるかを記録すること。
サクラ
ベテランは必ず、前回の点検票をめくってから、数値を見ていたんです。
ベテラン
……言われてみれば、前回の数字は毎回見てるな。
社長
本人も、気づいてなかったんですか。
サクラ
ベテランほど、判断が無意識になっています。
「なぜ」と聞く、なんとなく、見れば分かる、記録と観察、上がり方が急、前回の票を見る
「なぜ」と聞く → 記録と観察
サクラ
だから、本人に聞くだけでは出てこない。
サクラ
記録と観察で外から見つけるんです。
判断メモ(若手向け)、送風機の点検、振動値が 正常範囲 でも、 前回の点検から ◯%以上 上がっていたら、→ 作業を止めて、ベテランに相談、見るときは、必ず 前回の点検票と並べる、※架空の例です。実際の設備の安全基準ではありません
サクラ
これを、若手が読んで分かる判断メモにしました。
サクラ
「数値が正常範囲でも、前回の点検から一定以上上がっていたら、止めて相談」。
サクラ
見るときは、前回の点検票と並べます。
AIに入れる順番、判断を言葉に、判断メモ、AIに入れる
AIに入れる順番
サクラ
ここまで言葉になって初めて、AIに入れる意味があります。
サクラ
ただし、設備の安全に関わる判断なので、AIの答えをそのまま作業の判断には使わせません。
サクラ
分かる人が確認する前提は、外しません。

進め方

サクラ
進め方を、3つにまとめます。
進め方、1つに絞る、業務1つ・ベテラン1人。「なぜ」とは聞かない、外から探す、待てと言った日・故障記録・作業の観察、読める形でAIへ、根拠を付け、分かる人が確認
進め方
サクラ
まず、業務を1つ、ベテランを1人選びます。
サクラ
「なぜ」とは聞きません。
サクラ
次に、本人が「待て」と言った日の記録、過去の故障記録、作業の観察から、手がかりを外から見つけます。
サクラ
最後に、若手が読んで分かる形にしてから、AIに入れます。
AIの答えの使い方、AIが答える、根拠を付ける、どの記録か、人が確認、分かる人が
AIの答えの使い方
サクラ
AIの答えには、どの記録が根拠かを付けて、分かる人が確認します。

壁はAIではなく、言葉にすること

サクラ
ベテランの技術を残す一番の壁は、AIではなく、本人も説明できない判断を言葉にすることです。
判断を外から見つける3つの記録、ベテランの判断、「待て」の日、故障記録、作業の観察
判断を外から見つける3つの記録
サクラ
本人に聞いても出てこないなら、記録と観察から探す。
サクラ
うちにも、「いつもと違う」で止める人がいないか、思い浮かべてみてください。

ご相談はテイルウインドへ

判断を外から見つける、「待て」と言った日の記録、過去の故障記録、作業の観察、AIの答えは人が確認
判断を外から見つける
サクラ
このページ下のリンクに、ベテランの判断を外から見つける3つの記録をまとめておきます。
サクラ
ベテランの判断をどう言葉にするか、一緒に整理したいときは、テイルウインド株式会社へお気軽にご相談ください。
サクラ
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サクラ
AI時代の追い風ラジオ、ナビゲーターのサクラでした。

ベテランの技術を残したいのに、本人に聞いても「見れば分かる」で終わってしまう、ということはありませんか?

テイルウインド株式会社では、AIに入れる前に、現場の記録や作業の様子から、ベテランが何を手がかりに判断しているかを一緒に言葉にするところからご相談をお受けしています。AIに任せてよい所と、人が確認すべき所も含めてご提案します。

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