AI時代の追い風ラジオ。ベテランの技術をAIに残そうとした会社、本人が「説明できない」と言った日
この記事は、動画の内容を図解つきの会話でまとめたものです。動画で見る
ベテランが辞めたら回らない
社
社長
ベテランが辞めたら、回らない仕事があるんです。
サクラ
マニュアルは、ないんですか?

社
社長
あります。
社
社長
AIに読ませて、若手が質問できるようにもしました。
社
社長
でも、現場で使えないんです。
サクラ
何が、書いていないんでしょう。
サクラ
AI時代の追い風ラジオ、ナビゲーターのサクラです。

サクラ
今日は架空の会社を例に、そこを探します。
サクラ
設備メンテナンスの会社で、社員は25名。
サクラ
社長とベテラン、若手の3人が登場します。
マニュアルに書いていないもの
社
社長
手順は、全部あるんですよ。
社
社長
これ以上、何を書けと。

サクラ
手順は、ちゃんとあります。
サクラ
書いていないのは、「この状態のとき、先にどこを見るか」という判断です。

サクラ
AIは、読ませた資料にないことも、学習した一般知識でもっともらしく答えます。
サクラ
社内の判断が入っていないのに、答えが返ってくる。
サクラ
そこが一番危ないんです。
本人が「説明できない」
サクラ
では、現場の様子を再現してみます。

若
若手
点検しました。
若
若手
音も振動も、正常値です。
若
若手
異常なしで、いいですか?
ベ
ベテラン
ちょっと待て。
ベ
ベテラン
……今日は止めとけ。

若
若手
え……何が違うんですか?
ベ
ベテラン
いつもと、違うだろ。
若
若手
どこが、ですか?
ベ
ベテラン
……うまく説明できないな。
社
社長
これなんですよ。
社
社長
本人に聞いても、「なんとなく」「見れば分かる」で終わるんです。
サクラ
聞き方を変えないと、出てきません。

サクラ
本人も自覚していない手がかりを使っているので。
判断を外から見つける
サクラ
そこで、本人に「なぜ」と聞くのをやめて、3つやりました。

サクラ
1つ目は、ベテランが「いつもと違う」と言った日の記録を並べること。
サクラ
音・振動・気温・前回の点検からの上がり方です。
サクラ
すると、数値は正常範囲なのに、前回より上がり方が急だった、という共通点が見つかりました。

サクラ
2つ目は、過去の故障記録と突き合わせること。
サクラ
ベテランが止めた日の数日後に、実際に不具合が出ていたケースがありました。
サクラ
ベテランは「上がり方」を見ていた。
サクラ
でも本人は、それを意識していなかったんです。

サクラ
3つ目は、作業を横で見て、どこで手が止まるかを記録すること。
サクラ
ベテランは必ず、前回の点検票をめくってから、数値を見ていたんです。
ベ
ベテラン
……言われてみれば、前回の数字は毎回見てるな。
社
社長
本人も、気づいてなかったんですか。
サクラ
ベテランほど、判断が無意識になっています。

サクラ
だから、本人に聞くだけでは出てこない。
サクラ
記録と観察で外から見つけるんです。

サクラ
これを、若手が読んで分かる判断メモにしました。
サクラ
「数値が正常範囲でも、前回の点検から一定以上上がっていたら、止めて相談」。
サクラ
見るときは、前回の点検票と並べます。

サクラ
ここまで言葉になって初めて、AIに入れる意味があります。
サクラ
ただし、設備の安全に関わる判断なので、AIの答えをそのまま作業の判断には使わせません。
サクラ
分かる人が確認する前提は、外しません。
進め方
サクラ
進め方を、3つにまとめます。

サクラ
まず、業務を1つ、ベテランを1人選びます。
サクラ
「なぜ」とは聞きません。
サクラ
次に、本人が「待て」と言った日の記録、過去の故障記録、作業の観察から、手がかりを外から見つけます。
サクラ
最後に、若手が読んで分かる形にしてから、AIに入れます。

サクラ
AIの答えには、どの記録が根拠かを付けて、分かる人が確認します。
壁はAIではなく、言葉にすること
サクラ
ベテランの技術を残す一番の壁は、AIではなく、本人も説明できない判断を言葉にすることです。

サクラ
本人に聞いても出てこないなら、記録と観察から探す。
サクラ
うちにも、「いつもと違う」で止める人がいないか、思い浮かべてみてください。
ご相談はテイルウインドへ

サクラ
このページ下のリンクに、ベテランの判断を外から見つける3つの記録をまとめておきます。
サクラ
ベテランの判断をどう言葉にするか、一緒に整理したいときは、テイルウインド株式会社へお気軽にご相談ください。
サクラ
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サクラ
AI時代の追い風ラジオ、ナビゲーターのサクラでした。
ベテランの技術を残したいのに、本人に聞いても「見れば分かる」で終わってしまう、ということはありませんか?
テイルウインド株式会社では、AIに入れる前に、現場の記録や作業の様子から、ベテランが何を手がかりに判断しているかを一緒に言葉にするところからご相談をお受けしています。AIに任せてよい所と、人が確認すべき所も含めてご提案します。
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